F/R


「F」と言われて、「R」と言われて、あなたはそれぞれ何を想像しますか?
・・・force fast future friend fantastic fairy・・・
・・・run race recode real  right rascal・・・
あなたにとっての「F」とは「R」とはなんですか?



 なぁ〜んて格好つけて書いてみました(^_^;;
・・・力 速い 未来 友人 幻想的 妖精・・・
・・・走る 競う 記録 実際の 正しい あらいぐま(爆)・・・って最後のは違いますね、正しくは荒くれ者です(笑)
そういえば、セーラー○ーンRとキュー○ィーハニーFなんてのもアリかもしれませんね〜
 でもここは自動二輪車のコーナーですので、「F/R」で自動二輪車の話題です。
そう、ホンダの自動二輪車の「F」コンセプトと「R」コンセプトについてのお話です。

 私のバイク歴は愛車紹介過去のバイクで紹介させて頂いているように無節操だったりしますが、以前に住んでいた所でお世話になっていた行きつけのお店がホンダ店だったということもあり、ホンダ車が非常に多いです。○○○(排気量)の後にFとかRとかつく車名のものが多いですが、そのFとかRは、そのバイクに対するコンセプトを表しているようです。
 ホンダ以外でも似たようなパターンが多いですが、自分が乗ってきたのはホンダなので、とりあえずホンダについてのFとRについて少し何かを書いてみようと思いました。以下は私の感じた単なる感想ですので、設計者が意図したコンセプトとは異なるかもしれませんが、あくまで私の感想というコトで、事実と異なることがある可能性をご了承くださいますようお願いしますm(_ _)m

−F−
 私が乗ってきたFのバイクはCBX750FとVFR750F、そしてCBR1000Fです。一般的にVFRとCBRについてはツアラーというイメージが強いと思います。でもツアラー的なゼルビスはVT250FやVTR250Fではないんですよね。また、他のツアラーモデルにもFがつかないものはたくさんあります・・・って言いますか、ありましたという方が正確かも(^^;;
 今となっては昔話となるのかもしれませんが、(初代の)VT250Fのコンセプトってツアラーなんかでは無かったんですよね。当時は2stでヤマハのRZ250や350がハイパワーで人気がありました。そんな状況下で「4stのホンダ」が出した対抗馬がVT250Fだったんですよね。・・・と言いましても私も聞いた話ですが(当時はまだバイクに興味のない年齢でした)。スーパースポーツだったんですよ。最近のVT系のエンジンは馬力を抑えて、VTRやマグナ250なんかに使用されていますが、このエンジンでのかつての最高出力はたしか43馬力だったんですよ!今の自主規制値よりも高出力だったんです。その後、中低速域での使いやすさの向上をねらってスパーダなんかでは40PSに引き下げられたりしました。しかし基本設計はスポーツエンジンだったんです。
 CBX750Fは、あのCB750Fの後継機だったんです。新設計のコンパクト化した空冷エンジンに750初の6速ミッション、バックトルクリミッターなどを装備したスポーツモデルでした。CBX750Fの前の型となるのがCB750Fです。同コンセプトにCB900Fもありました。レーサーとしても活躍してたスポーツモデルでした。
 また、当時のホンダは空冷直4のCBと、水冷V4のVFの2本立てでした。空冷直4エンジンとは別に新しいV型エンジンもバイクにどんどんと採用していました。アメリカンの様などこどこ感のバイクでなく、スポーツエンジンとして設計され、VF750Fに搭載されていました。これもレーシング技術のフィードバックで生まれたものでした。そしてこれの次期モデルがVFR750Fでした。今でも白バイに使用されている型です。VFR750といいますとRC30ことVFR750Rが有名ですが、基本モデルのVFR750F(RC24)のデキがよいからこそなのかもしれません。
 初代のCBR1000Fは、ホンダが当時最速を狙って出したバイクです。グリグリと曲がるようなバイクでは無かったようですが、最高速タイプのバイクで、雑誌記事によりますと最高速度は270km/hということです。
 というように、Fは一流の性能を目指して作られたスーパースポーツなんですよね。そして時代が進むと技術の進歩に伴いトップの座を新型(後継)機に譲り、速く走るから楽しく走るというカンジになり、やがてツアラーとなるコトが多々あるようです。
 今となってはFのつくバイクは減ってきているように感じますが、それだけにFにはそれぞれの歴史を感じます。

−R−
 私の乗ってきたバイクではNSR250R、CBR250R、MTX125Rです。
 Rのコンセプトは明快だと思います。ずばりレーサーレプリカ!MTXはオフ車ですが、当時はモトクロのレーサーレプリカと言われていたようです。NSRは同名のバイクがレースで活躍しています。基本的にレース車両をイメージしてのバイクにRという文字がつけられているようです。
 また、少し変わったところでは初代のCBR250Rがあると思います。これはレーサーレプリカというよりもフルカバードカウルのスポーツバイクでした。既存モデルの進化形でした。しかし、1年後のモデルチェンジでは、レーサーレプリカ的なカウルデザインに変更されました。CBR250自体は、もととなるレーサーは存在せず(昔にはご先祖様とも呼べるエンジンを積んだレーサーがありましたが、デザインとして)、ホンダ自体もレプリカでなくスーパースポーツとよんでいたようです。レプリカと銘うったのはオンロードではNSRとVFR(RVF)だけらしいです、聞きかじりの話しですが。しかし、そんな思惑とは別に、CBRは明らかに当時流行だったレーサーレプリカルックなデザインと変貌していきました。当時のカテゴリ分けでは4stレプリカとかになっていました。
 すなわち、元となったレーサーがあるかどうかは別として、実際のレースに使用されている車両のイメージを追った車両にRとつくようです(一部例外もありましたが)。ただ、本来はFの進化形がRといったニュアンスもあったようですが、レーサーレプリカブームという時代背景の影響か、すっかりレーサーレプリカのRというイメージへと変貌していったのではないでしょうか(推測)。そして更なる進化の表現としてRRなんてのも使用されるようになりました。

−FもRも好き−
 高性能モデルがあってそれをレースに使用したのか、レーサーを元に高性能モデルを作ったのか・・・。いずれにしても、それぞれに魅力があるモデルが多いです。これはFやRのコンセプトに限らず、バイク全体に言えることかもしれませんが。そして自分の求めるコンセプトのバイクを楽しめたら幸せだなと思います。
 私はFもRも好きです。もちろんツアラーも好きです。ツアラー的となったFの魅力は、長距離でも楽に移動できる上に、スーパースポーツの血を引くため、山道でもそれなりに楽しめるといったところでしょうか。
 Rモデルの魅力は、NSRに代表されるように、たとえ自分がその運動性能を引き出せなくても、R自体が持っているその雰囲気、緊張感だと思います。良い意味で、独特の緊張感があります。
 Fコンセプトだけに乗っていた時期もありましたし、Rコンセプトだけに乗っていた時期もありました。また、Rコンセプトを2台同時に所有していた時期もありました。そして平成13年6月現在では、FとRコンセプトを各1台所有しています。それぞれに魅力があるバイクだと思います。
 ただ、NSR250RとCBR250Rを比べた時、よりレーサーレプリカとしてのRを感じたのはNSRでした。この時は似たようなバイクを2台同時に所有していたのですが、その微妙な味付けの差を感じることができ、よい経験となりました。しかし、自分の腕ではどちらもその性能をフルに引き出すなんてことは無理だったのですが・・・(苦笑)
 結局、節操無しな結論ですが、それぞれに楽しみ方があり、それぞれに楽しめばいいなと思います。そして私は両方好きです。

でも個人的にただ単にRと聞いて連想するのは自動車の「スカイラインGT-R」だったりするんですよね〜(^_^;;


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