V37スカイライン |
気がついたら現行スカイライン(V37)が発売さて6年以上が経過しました。そろそろ振り返ってみようかなと……(簡単にですが)。
結論から書くと、良くも悪くもスカイラインそのものかもしれません。
迷走するエクステリアのデザインもその象徴と感じます。私はデザインセンスが無いので善し悪しは分かりません(好みはあります)が、万人に支持されるデザインなんて無いのですから、決めた方向性を貫けば良いのにと思います……が、リヤのブレーキランプ一つとっても主張がブレているように感じます。
迷走と言えば、今回は、スカイラインというより日産の姿勢を反映してしまったのでしょうが、インフェニティなのか日産なのかもフラフラしたように思えます。先代V36と異なりスカイラインとしての2ドアクーペが設定されていない(Q60として海外ではありますが)ことも迷走と思います。
でも、スカイラインの歴史を思い返せば、もう30年以上(いや、もっとか……)もブレまくりであることを思い出します。私としては、R3*の時代からスカイラインはあっちに行ってみたりこっちに来てみたり……様々な理由があるのだと思いますが、そのコンセプトは振り子のように揺れ動いているように感じます。もう揺れまくる(ブレまくる)コンセプトはスカイラインの伝統なのではと思うようになりました。良い表現を行うなら、自動車や日産というメーカーの環境の変化の中で、最良を求めて変化や試行錯誤を続けているとも言えます。
V37スカイラインの特徴はハイブリッドとステア・バイ・ワイヤだと思います。ハイブリッド車自体は珍しくなくなってきましたが、それでも先端技術であることに違いはありませんし、ステア・バイ・ワイヤはまさに最先端技術だと思います。V37スカイラインも歴代のスカイライン同様に最先端技術を注ぎ込んだモデルです。また、マイナーチェンジでは自動運転(運転支援技術)2のプロパイロットを積んだりもしています。
その当時での最先端技術の積極的な導入はスカイラインの歴史であり、V37も多くの最先端技術を搭載しています。
そして、ドライバーのための車で、運転が楽しく長距離や長時間の運転が苦にならない車であることもスカイラインの特徴だと思います。何をもって運転が楽しいとするかは、それぞれの意見があると思いますが、V37もその解の一つだと思っています。
更に、それなりにスポーティーなこともスカイラインの魅力の一つで、マイナーチェンジで設定された400RにV37の意地を見た気がします(GT-Rがスカイラインで無くなってスポーティーなイメージが低下した中での400Rはスカイラインの意地だと感じました)。
個人的には、1820mmの車幅は大きすぎると感じます(とは言え、T32エクストレイルと同じなんですよね)し、デザインも苦手かもしれません。それでも、Q50でなくスカイラインとして販売されたこと感謝しなくてはと思っています。……でも買ってないんだけどね(苦笑)……車幅が大きいと書きながらT32エクストレイルを買ってみたりして、その後もC27セレナを買っちゃったりして、結局スカイラインを買っていないので、あまり文句は言えないなと思いました。R32の4ドアを持っているので、新旧2台のスカイラインが車庫に並んでいると格好いいなと思いつつも、スカイラインとは全く異なる使い方の車を買ってしまっています(その方が便利いいからねぇ〜)。これを記載している2020年12月の状況は、R32スカイライン(4ドア)の他は、2ドアクーペのポルシェ、ミニバンのセレナ、そして軽トラのキャリイなので、全て方向性が異なる車ばかりです。