COSWHEEL
MIRAI T Lite

主なデータ

車名 COSWHEEL MIRAI T Lite
型式
発動機の型式
カラー マリンブルー
発動機の形式 インホイールモーター
総排気量
定格出力 0.5KW
最大トルク
車両重量 約22kg
改造箇所



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初めてのキックボード(動力なしも含めて)です。でも椅子付き……。
●長所
 電動で折りたたみのできる二輪車の一番の長所は、軽量で持ち運びが比較的容易であり、折りたたむことにより車載も楽なことです。
 普通原付の電動タイプなら、跨がって乗ることのできるタイプが良い(安全)と思っているので、折りたたみ機能を考慮した結果、一昨年にブレイズのスマートEVを購入しました。しかし今回は今年(令和5年/2023年)7月より施行された改正道路交通法にて新設された特定小型原付に該当するモデルで、いわゆる電動キックボードです。
 特定小型原付の長所としては、軽車両と同じように走行できることです。一方通行の道路については、自転車や軽車両が規制から除外されているケースも多く、街中を非常に小回り(←最小回転半径のことでなく……)を利かせて走ることができます。「ちょっとそこまで」を楽に移動できるのです。更に特例特定小型に対応したモデルだと、条件があるものの歩道を走行することもでき、お散歩にはうってつけだと思います。また、キックボードタイプの多くは折りたたみもでき、このような特徴より、車に乗せて初めての地域や観光地などを散策するような使い方も良いと思われます。また日常生活においては、自転車代わりの交通手段としてとても便利だと思います。
 この機種(COSWHEEL MIRAI T Lite)を選んだ理由(長所)は、
・特例特定小型原付にも対応していること
・サドルが着脱できること(立ち乗りよりも座って運転するほうが安全だと考えていますが、状況により使い分けできるのが大きなポイントです)
・バッテリーを着脱できること(充電場所を選ばない)
・別売となりますが、大容量のバッテリーの設定があること
・タイヤがキックボードとしては大きいこと(路上の段差などの影響を受けにくい)
・前後サスペンションが装備されていること(安定した走行に寄与)
・豊富なカラー

です。特にサドルについては、非常に大きなポイントとなりました。安全性では言えば座って運転するほうが望ましいと考えています。両足だけなくお尻でも車体を制御させることができ、乗り手を含めたところでの重心も低くなるので、比較して安定した運転が可能だと思います。さらに人間の頭の位置も低くなるので、転倒時の頭への衝撃は少なくなる可能性があります。また、この機種に付属していたシートは、スプリングが付いていて、更にシート自体もフカフカと柔らかく、とても乗り心地が良いです。長時間座るには柔らかすぎるかもしれませんが、電動キックボードでの移動が想定される距離・時間だと、極めて快適です。サドルの高さを調整できるのも嬉しいポイントでした。
 とは言え、立ち乗りでも、大きなタイヤとサスペンションのおかげか、走り出してしまえば、それなりに安心して乗ることができました。発進時に助走を付けた方が安定するのですが、おじさんの私は、幼少の頃に多用した自転車の片足乗り(けんけん乗り)の感覚を思い出しました。しかし立ち乗りは、こと制動に関して非常に不得手だと思います(それだけに、サドルが装着できることは大きなメリットです)。
 豊富なカラー、非常に個人的な感想ですが、このような乗り物において重要なポイントだと思います。バイクのように遠出することもなく日常の生活圏において使用する場合、それでも少しだけ日常と異なる楽しい気持ちになれるような、そんな色を選ぶことができると、それだけで単なる移動が趣味へと近づきます。ちょっとお洒落をしてお出かけすると気分が高揚するのと同じような感覚です。このマリンブルーの色も、購入への大きな後押しとなりました。


●短所
 まず、一番に感じたことは、日本製であれば良かったなと思いました(とても個人的な意見ですが)。
 特定小型原付の大きな問題点として掲げたいのは、免許不要であることです。運転者が交通法規を知っている保証が無いのです。現実には運転免許を持っている人でも細かな交通法規を忘れている方は多いと思いますし、私を含めて交通法規を完全にマスターしている人は殆どいないと思います。しかし、一定以上のレベルはあると思われますし、一定レベルに達しない者は排除される仕組み(交通違反による免許停止や取消処分)になっています。特定小型原付にも違反制度や講習制度はあるものの、許認可制でないことに問題があると思っています。
 続いて公道走行可能な電動キックボード全般について言えることですが、灯火器が極めて低い位置にあることが多いということです。特に尾灯/制動灯はその構造上からやむを得ないと思いつつも、危険な状態だと思います。個人的な見解ですが、鞄などに取り付けることのできる自転車用の尾灯を併用すると、随分と被視認性が向上するのではと思っています。
 さて、この機種の大きな不満点は2点です。一つ目は、イグニッションキーとバッテリー関係のキーが別々なことです。全て同一キーだとかさばらずにすみ、スマートだったと思います。二つ目は、ハンドルのグリップ部分を折りたためないことです。ブレイズのスマートEVのようにハンドルのグリップ部分を折りたためると、折りたたんだ時にさらにコンパクトになり、車載や携行にとても便利だったと思います……、車載時に、ハンドル(の幅)が邪魔と感じています。
 大きな不満ではありませんが、約22kgの車重は気軽に持ち運ぶには少し重たいと思います。しかし、路面状況も様々な公道を走ることを考えると、安定した走行の為の大きなタイヤやサスペンションは重量増の原因であり、また重量がある故の安定感を考えると、単純にデメリットと断じることはできないと思います。
 そして細かいところだと、ヘルメットホルダーが無いことです。特定小型原付はヘルメット着用の義務はありませんが、ヘルメットを被ることは努力義務なので、やはりヘルメットホルダーがあった方が、着用率が上がるのではと思います。
 キーは各2個ずつです。個人的には3個であれば良かったのにと思いますが、イグニッションキーは交換部品があるようなので、少し安心です。
 オドメーターとトリップメーターの切り替えが任意に行えず、トリップメーターは電源を入れ直すごとにリセットされてしまいます。電動車は走行距離がシビアなだけに、任意でリセットできるトリップ(切り替え表示でもかまいません)が欲しいです。

サドルなし サドルあり ちょっとお洒落な雰囲気の写真でも……




●追記(令和5年12月31日)
 令和3年に、電動のブレイズスマートEVを購入した際、電動キックボードについて批判的なことを書きました。立ち乗りの危険性(不安定さや急制動の難しさ)と、アクセルの操作方法(グリップorレバー)についてです。こうやって電動キックボードを購入した現在でも、基本的な考えに変わりは無く、バイク型の方が望ましいと思っています。ただ、アクセルの操作方法については、レバー式な理由を分かる気がしました。立ち乗りを前提にすると、レバー式の方が操作しやすく、また誤って急発進をした時にアクセルを戻しやすいのではと思いました(まだ急発進したことが無いので推測ですが……)。今回の購入については「特定小型原付」だからというのが大きな理由の一つです。
 車載用の折りたたみバイクとしては、モトコンポ、ブレイズスマートEVに続いての購入となります。
 ※モトコンポ、スマートEVとの比較ページを作ってみました。 

まだ綺麗なうちに写真を撮影しておきました。






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