MC21のリフレッシュ 2


 平成21年、腰上のO.Hを依頼しました。しかし私の大人しい走りでは、シリンダーどころかピストンさえ交換不要と判断されました。というわけで、ピストンリング、ピストンピン、リードバルブの交換だけとなりました。同時にキャブレターのO.Hもしてもらいました。走行距離は約2万キロです。
 整備後の感想は、低回転でのトルクが増えたのを実感しました(おそらくこれが本来の姿なのでしょうけど)。それも、「増えた気がする」でなく「明らかに増えた!」という感じです。

 バイクの2stエンジン、雑誌やネットなどでは1万キロすぎたら要O.Hという意見があったりします。
 その反面、純正で普通に乗っている分には、1万や2万キロでは問題ないとも言われます。
 ほぼ、動態保存に近いうちのNSR250R、年数回の走行ためにO.Hするかを悩みました。なぜなら、走行にまったく問題を感じていなかったからです(今後の部品供給を除く)。

1.古いバイクなので部品の出るうちに、安価な腰上だけでもO.Hしてみよう
2.バイクの2stエンジンは、本当に1万キロや2万キロで要O.Hなのか、それともまだまだ必要無いのか・・・・・・どっち?(正解を知りたい)
という理由で、作業を依頼してみたのでした。
 2.の答えですが、それは両方とも正解でした。
 普通に乗っている分には、まだまだ全く問題はなく、そのため、ピストンさえ交換不要でした。作業としては、せっかく腰上を開けたので、消耗品であるピストンリングなどは交換したという感じです。うちの個体をサンプルとすると、街乗り2万キロでは、O.H不要だったと言えます。
 しかし、ピストンリングなどを交換し、キャブを整備しただけで、明らかに低速でのトルクが増えました。おそらくこれが本来の姿だと思うのですが、2万キロでもこんなに劣化していたんだなと思いました。ということは、本来の性能を取り戻そうと思うと、O.Hは必要だったということになります。

 ・・・・・・と、距離だけに着目して書いてきましたが、もしかしたら、走行距離による劣化よりも、約20年という歳月による劣化の方が大きかったりして・・・・・・

 まぁ、MC21だけでなく、MC28を含めてNSR250R自体が古いバイクとなってきました。走行距離の如何によらず、エンジンの状態確認という意味で、そろそろ腰上を開けてみるのも良い時期なのかもしれません。部品の供給の問題もありますしね。
 H26年、ピストン関係の部品だけ予備部品を購入しておきました(そしてH27年にリードバルブを買い忘れたことに気がついた)。シリンダーやクランクは高価なので手が出ませんでした。


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