Super Cub 110 |
主なデータ
車名 | Super Cub 110 (19年式) |
型式 | 2BJ-JA44型 |
発動機の型式 | JA10E型 |
カラー | アーベインデニムブルーメタリック |
発動機の形式 | 空冷4サイクル単気筒横置SOHC(2バルブ) |
総排気量 | 109cc |
最高出力 | 8.0PS |
最大トルク | 0.87kg-m |
車両重量 | 99kg |
改造箇所 | 純正:タンデムシート 純正:クロスカブ用可倒式ステップ 純正:メッキメーターベゼル 社外:フロントキャリア 社外:ベトナムキャリア その他:小物いろいろ |
燃料消費率(レギュラーガソリン)
約60〜65km/L
●長所
カブの一般的な長所として、タフで長持ち、低燃費で地球とお財布に優しく、普段の足として気軽に乗ることができ、またその積載性はすばらしく、荷物を運ぶのもロングのツーリングも可能ということです。そして、軽くて小回りのきく車体で、狭い駐輪場でもなんとかなります。また、仕事用に使われているバイクなので、日本では、小さな町でも修理をしてくれるバイク屋さんがいる(可能性が高い)ことです。
装備としては、シーソー式のギヤのチェンジペダルは、靴を選びません。また個人的な意見ですが、以前に乗っていたスーパーカブ90DX(HA02)の短所が殆ど改善されたところです。具体的には変速機が4速となり、セルが標準装備されたこと、そして燃料計がメーター内に装備されたことです。私の好きだったDXのデザインにカスタムの良いところが合体された感じです。外装が鉄からプラスチックに変わったことは、長所と考えるか短所と判断するかは人それぞれだと思いますが、個人的には長所だと思います。結果として重量が軽くなったのかどうかは私には不明ですが、できるなら軽い方が望ましいと思いますし、別にフレームを持つことによって強度は上がったそうです(……あくまで聞いた話ですが)。また、転倒時などの修理も板金でなく外装交換と手軽で済む可能性が高いこと(部品の供給期間後は板金でも修理可能な方が良いのですが)、外装パーツを入れ替えることで気軽にボディカラーを変更でき、元に戻せること(お金はかかるけどね)。えぇ、実は50の専用色であるイエローにも非常に心惹かれるのですよ。さらに極めて個人的な意見だと思いますが、乗る頻度の少ない私には、キャブでなくインジェクションとなった燃料供給装置は、とてもお手軽に感じます。
そして生産(組立)が日本へ戻ってきたことも長所だと思います(がんばれ熊本!)。
また、とても台数の多いバイクですので、いろいろなパーツが市場に出回っていることも大きなメリットです。好みの仕様を作ることができます。例えばベトナムキャリアを取り付けてみました。これは、小さなバッグを乗せたり、ちょっとしたものを挟んだりするのに重宝するものですが、私の一番の目的はレッグシールドの保護(上面を靴で擦ってしまうを防ぐ)だったりします。
●短所
一番気になるのは、ホーンとウィンカーの位置が普通の日本仕様とは逆になっていることです。ホーンは緊急時に使用するもののため、無意識に押せる場所に欲しかったです。
また少し残念なのは、ウィンカーが左になったことです。安全運転ではありませんが、いざという時に右手のみで運転できるという性能は、とても素晴らしいと思います。かつての上下式のウィンカースイッチは分かりにくかったのですが、左右式のスイッチを右側に付けて欲しかったです。そうすれば、気になっているホーンとウィンカーのスイッチ位置の違和感も気にならなくなると思います。
そして、ヘルメットホルダーはとても使い勝手が悪いです。特にフルフェイスを留める時は苦労します。
個人的にとても残念と思うのは、110に50のイエローが設定されなかったことです。あれば、イエローを買っていたかも(この紺色も大好きなので、非常に悩んだと思います)。
●購入動機
バイクはカブに始まりカブに終わる……と言われたりもします。私のバイク人生はカブに始まることはありませんでしたが、終わる時はベンリィ(CD125T)かスーパーカブかなと思っています。まだ随分先のことと思いたいのですが、そんなことを考える年齢となってしまいました。ただ、ベンリィの方は、いよいよ部品の供給が覚束なくなり、このまま将来にわたり不安なく維持できるかとなると、だんだんとあやしくなってきました。古いバイクの傍らで「昔からこれに乗っててねぇ〜」って言えるのは素敵な歳の重ね方だと思います。将来の自分が「昔から……」と言うためには、今、買うしかないのかなと思いました。
長所にも書きましたが、生産(組立)が日本(熊本工場)に戻ってきたのも大きな理由です。やはり日本人ですので、日本製に愛着と安心感があります。さらに熊本工場ということで、震災復興にも一役買えたらなと思います(偽善的だけど)。熊本は大好きな県の一つなので、偽善的でもなんでも、少しでもお役に立てたら嬉しいのです。
デザインが丸に戻ってきたのも大きな購入動機です。カブといえば、やっぱりこの形をイメージします。立体商標として登録されたのも納得の形です。
また、JA44は、以前に乗っていたスーパーカブ90DX(HA02)の欠点を全て改善したような状態で、さらにデザインは大好きなカブ90と同じ雰囲気ということで、バイク自体も非常に魅力的なものです。LEDのライトなど現代的な装備と丸いデザインにネオ・レトロとも言えなくもないと思いますが、個人的には、基本的にずっと続いてきたカブのデザインなので、ネオ・レトロでなく、あくまでカブのスタンダードなデザインだと感じています。……ネオ・レトロでもカブ・スタンダードでも、現代のカブということで良いのかもしれません。
●追記(令和2年12月31日)
新車購入時にコーティングをしていたのですが、まだ綺麗なうちにと、またコーティングをしてもらいました。
●追記(令和2年7月26日)
短所のところに「110にはイエローが設定されなかったこと」と書きましたが、今年の新色で110にもイエローが出るとのこと……。
さて、しばらく乗ってみての感想ですが、長所短所は上記とあまり変わりはありません。どうにかしたい短所はホーンとウィンカーのスイッチの位置だけです。今回はミニバン(C27セレナ)への車載を考え、大型キャリヤやボックスの装着は控えました。小物はいろいろ付けていますが、いちばんのお気に入りは純正のメッキメーターベゼルです。メーター周りのモールですが、これがあると往年のカブの雰囲気にぐっと近づくと思います。
●追記(令和元年12月31日)
スーパーカブは、まぎれもなく日本を代表するバイクのひとつだと思います。JA44を含む現行型(2019年現在)のスーパーカブは、その歴史ある日本のバイクを現在の技術で作ったものです。
ところで私が現在所有しているバイク(スクーター)に、ベスパのプリマベーラ125があります。こちらは歴史のあるイタリアのスクーターを、現在の技術で作ったものです。
どちらも似たような大きさや排気量で、おまけに似たような色だったりします。また、どちらも庶民の足として活躍し、多くの愛好家がいて、またたくさんのカスタムパーツが作られ、世界中で愛され活躍しています。そんなこの2台を並べて眺める時、それぞれの歴史や文化に想いを馳せ、いろいろな想像を膨らますのです。そしてどちらも「第二次世界大戦の敗戦からの頑張ったな〜」とかとも思ったりするのです。
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