SERENA (C28) |
主なデータ
車名 | SERENA e-Power HighwaySTAR V (90周年記念車) |
型式 | C28 |
発動機の型式 | HR14DDe/EM57 |
カラー | プリズムホワイト |
発動機の形式 | モーター 水冷4サイクル直列3筒横置(DOHC4バルブ) |
総排気量 | 1433t |
最高出力 | モーター163(エンジン98)PS |
最大トルク | モーター32.1(エンジン12.5)kfg-m |
車両重量 | 1,810kg |
改造箇所 | カロッツェリア:TS-F1740S-2スピーカー(前) カロッツェリア:TS-F1740-2スピーカー(後) シートカバー |
燃料消費率(レギュラーガソリン)
通常:約14〜18km/L
実はセレナは4台目、いつも通り今回も大幅値引きに助けられての購入です。
そして初めての(ストロング)ハイブリッド車です。
さらに毎度の狼少年状態ですが、今度こそ10年乗るつもりで買いました……が、どうなることやら?
プロパイロットのページ(C27前期型購入時のページですが……実は我ながらお気に入り)
●長所
個人的な一番のポイントは、後席のシートヒーターです。とても気に入っていたC27後期型から短期間で買い替えた直接のきっかけは、この後席シートヒーターの存在だったりします(非常に寒がりの家族がいるので……)。ドライバー的には後述するe-Powerです。新しい運転感覚はとても魅力的です(ただ、ガソリンエンジンにはガソリンエンジンの魅力があります)。運転感覚だけでなく、生活環境の変化で一般道の走行距離が多くなっていることもあり、良好な燃費も買い替えの一因だったりします。
C27と重複しますが、「プロパイロット」を外すことはできないでしょう。レベル2の自動運転(というか、運転サポート)ですが、流れている高速道路での運転はとても楽です。そして渋滞でノロノロの高速道路はもっと楽です。C27の前期型で感じていた「人間のように流れ全体を読みながら加減速するわけではなく、まだまだ場当たり的なアクセル操作」という感想はもう古くなってしまいました。C27後期型でも改善されていましたが、C28になってまた一段と改善されたと思います。セレナ・ルキシオン(プロパイロット2.0)ではないので今回も手放し運転はできませんが、ナビと連動したプロパイロット(通称プロパイロット1.5)です。C27の時には「人間はミスをするものなので、その保険という意味でもエマージェンシーブレーキと共に有効な装備」だと思っていましたが、今ではそれに加えて(それ以上に)高速道路での疲労軽減にとても便利な機能だと思っています。もちろん運転を純粋に楽しむのなら不要な装備ですが、所有中のスカイラインやポルシェと異なり、セレナは運転を楽しむことより、楽しい何かを車を使って行うことが目的な車だと思うなので、プロパイロットはピッタリの車だと思います(と、書いていますが、e-Power車はモータードライブならではの楽しさがあります)。観光目的のロングドライブにもありがたい装備です。
プロパイロット以外ではやっぱり広い車内と多彩なシートアレンジです。C26、C27と同じポイントなのですが、シートアレンジの利便性も少しずつ更なる向上がなされているように思います。そしてC27と大きく異なるのが、ハイブリッド(e-POWER)でも8人乗りとなったことです。ガソリン車とは微妙に差がありますが(シートアレンジの面ではガソリン車に軍配が上がると思います)、その差が必要な場面は少ないと思います。と言うわけで、私的にはシートアレンジの差で困る場面も想定されつつも(そこは所有中の軽トラでカバーすることになります)今回はハイブリッド(e-POWER)にしました。
そう、今回は「e-POWER」を大きな長所としてあげなければならないでしょう。燃費の良さはハイブリッド車なので当然(車両価格の差も考えると……)としても、モーターならではのスムーズでシームレスな加減速、厚いトルクによる加速(加速感でなく、実際の加速が良い)はとても大きな魅力です。
ガソリンエンジンのCVTもそれなりにスムーズでシームレスなのですが、モーター駆動のそれは比較にならないほど段違いに素晴らしいです。変速の感覚を坂道に例えると、MTにしてもATにしても通常のギアのものは階段を一段ずつ登っていく感じで、CVTになると階段でなく段差の無い坂道になりますが、坂道の表面が、CVTだとコンクリートのザラザラ感が残っているのに対して、モーター駆動だと磨かれた金属の表面のような感触だったりします。
加速、ゴッというフィーリングでの加速Gなのですが音は静か……ジェントルだけどマッチョな加速なのです。この加速の良さ、合流や交差点で、減速か加速かを迷う場合に、その判断の自由度が増すことになります。そして何よりも運転が楽しいです。キュイーンという新幹線や電車に似た感覚も魅力だと思います(鉄道車両を運転したことは無いので乗車しての感覚です……)。
そしてハイブリッド車なので当然と書いた燃費の良さですが、その結果としての長い航続距離は、給油回数を減らすことができ、またガソリンの残量を気にするストレスも随分と軽減されました。
電動化の恩恵なのか制御技術の進歩なのかは不明ですが、ブレーキのホールド機能が洗練されたのも大きな魅力です。特に解除時の違和感の無さが素晴らしいと思います(ただ、駐車時に切り返しが多いという個人的な環境のため、普段はホールド機能をOFFにしていますが……)。
それから、もはや一般的な装備となりつつありますが、インテリジェントルームミラーも長所の一つです。荷物を満載した時に重宝しています。
リヤのガラスエリアだけが開くハーフバックドアもC27と同様ですが、とても便利が良いです。良い物は変えなくて正解だと思います。狭いところでの使用だけでなく、ちょっとした荷物の出し入れに重宝しています。また、走行中にラゲッジ内で荷崩れした場合にも、上だけ開いて荷崩れを修正でき、バックドアを開けた途端の雪崩を回避することができます。そして、短所に書いたバックドアのオートクロージャー廃止のところで書いている、ドアが閉まるか閉まらないか微妙な時の対応にも、このハーフバッグドアが役立っています。上半分を空けた状態で、中の様子を覗き込みながら、そっとバックドアを閉めることで、きちんと閉まりそうかどうかを確認できます。緊急時で少し長い荷物を運ぶ際、上半分を半開きにして(紐でくくるなどして)対応することもできるかもと妄想したりしています……今までやったことはありませんが。海辺や新緑の中などでハーフバックドアと窓を全開にして走ったら、空気が美味しくて気持ち良いかな〜……なんてことも(C27の頃よりずっと)妄想しています。もう少し現実味のある方向としては、山や海などで、上半分のバックドアを開けて、2列目と3列目のシートをフラットにしてゴロンと寝転がって、好きな音楽や本をお供に休憩できたら、至福の時間を過ごせそうだな〜なんて思います。もし休憩の途中でお腹が減っても、e-Powerなら1500Wコンセントでお湯も沸かせるし簡単な調理もできる……想像しただけで幸せモード突入かもしれません(……でも実際に行うことは、たぶん無い……)。
純正でリヤフォグを選べることも大きなポイントです。晴天時のリヤフォグは迷惑以外の何物でもありませんが、反面、悪天候時にはとても心強い装備です。昨今、灯火関係の規制が厳しく(個人的には悪い方向へ改正されていると考えています)なっていて、後付けが難しくなってきていますので、メーカー純正を選べるメリットは大きいと思います。
アダプティブヘッドライトも便利な装備です。個人的にはハイビームからロービームへの切替速度にまだ不満があるので、殆ど使用することはありませんが、交通量の少ない深夜の地方の高速道路などでは、それなりに重宝する装備です。
多機能な画面も最近の日産車の大きなプラスポイントだと思います。計器類の表示は数パターンあるので、各人がお気に入りのものを選べば楽しいと思います。ナビ画面もいろいろと試すことができます。個人的には縮尺の異なるナビの二画面表示がお気に入りです。
細かいところでは、スライドドアのハンズフリーのセンサーが、ドアでなく車体側に設置されたことにより、いつも決まった場所での操作となり、空振りの回数が格段に減少しました。またサイドのエアロパーツがドアでなくボディに装着されているため、ドアを開ける時に、縁石などで底面を擦ってしまう可能性が減りました。
e-Power車なので、e-ペダルを常用しているのですが、その為かブレーキダストによるホイールの汚れが少ないように感じています。
セレナの……ではありませんが、今回に取り付けたオプションで微笑ましいものがバックカメラの雨滴除去装置です。こう書くとなんだか仰々しく感じますが、バックギアに入れると、バックカメラ付近に設置されたエア吹き出し口から圧縮空気が発射されるという単純なものです。単純な仕組みながらもその効果は大きく、雨の日の車庫入れでの小さなストレスがズバッと解決です。しかし、雨滴を感知しての作動ではなく、バックギアに入れると晴天でも作動してしまうので、晴れた日には、プシュプシュ(デデデデ?)と圧縮空気の空打ちの音が空しくも微笑ましく感じてしまいます。
車とは直接に関係はありませんが、セレナは日産の主力車種なので、多くのディーラー各社さんがそれぞれにいろいろな機能を解説した動画を作成してくれていることです。説明書を読んで悩むよりも的確・スムーズに解決できることが多く助かっています。個人的には日産プリンス山梨と福島日産がお気に入りです!
また、メジャーな車種なので社外品が多いことも魅力の一つです。
●短所
まずはお値段、もうね、ミドルサイズのミニバンのお値段じゃないよね……まぁ、いろいろな先進機能がついているからしょうがないのですが、ひと昔やふた昔前のファミリーカーの価格からは考えられないお値段です。
そしてなんと言っても「プロパイロット」でしょう。高速道路では運転が楽なので、ダメ人間を作ってしまいそうです。このプロパイロットに関して、セレナのC27からC28へのモデルチェンジにあたって、ハンドル保持の判断がハンドル表皮に設置されたセンサーへと変更されました。このセンサーですが、意外と品質にバラツキがあるのかも知れません。最初は反応しないタイミングが多々あったのですが、ハンドル交換をしたら随分と改善されました。ただ、グローブをしての運転は厳しいです。
続いてはC28の目玉装備でもあるスイッチ式のシフト操作です。シフト操作について、ついにレバーが廃止されスイッチ式となりました。レバー式だとブラインド操作が容易だったのですが、スイッチ式になると目視が必要となってしまいます(なれたらブラインド操作ができるようになるのかな?。車庫入れなどで幾度も切り返しを行うときは、左手をピアノ(薬指と人差し指はレとファが基本形)のような感覚で、RとDを使い分けるようにと思っています。
長所にあげた燃費の良さですが、残念ながら暖房を使う冬場は想像以上に落ち込みます。暖房のためにエンジンを回している時がある(と思われます)ので、それが原因だと思います。
装備としては、C26にあったバックドアのオートクロージャーが廃止されたのがとても残念です。バタンとしなくても静かにドアを閉じることができるので、夜には重宝しました。また、バイクを積んだ時などで、閉まるかどうか微妙な時は、ドアの勢いでバイクを痛める心配なくドアを閉じることができました。
バイクを積む時の問題点で、ガソリン車と異なりe-Power車のみの短所になりますが、マルチセンターシートを1列目まで前進させた時に、e-Power車はガソリン車よりも後ろ側でストップしてしまいます。そのため、ガソリン車と比較して後端が約10cmほど後ろ側にでっぱります。この10cm、たかが10cmされど10cm、CD125Tベンリィやベスパのプリマベーラ125などは車体の長さの関係で積載は難しそうです。もう手元にはありませんが、KLX125やD-トラッカー125、YZF-R125なんかも無理でしょう。
またC27と比較して、運転席まわりの小物入れが減ってしまったこともマイナスポイントです。特に運転席前のダッシュボードにあった小物入れが無くなったのは大きな痛手です。ハンドル脇にあった小さなポケットが無くなったのも地味に不便さを感じます。
フォグランプは……、セレナに限らず最近の車はファッション化されていて、悪天候時に役立つのかどうか分からない代物だと思います。悪天候時を考慮して黄色のフォグランプが欲しかったので、今回は初めから交換しました。そのフォグランプを黄色くする方法ですが、ユニットごとの取り替えになります。そしてC27(前後期問わず)の時にはできた「ヘッドライトを消灯した状態でフォグランプを点灯しての走行」が出来なくなったことです。すでに黄色のヘッドライトは規制されていますので、濃霧や雪など悪天候の場合でも、必ず白いライトを点けなければ走れないことです。白色の光は反射が眩しいので、フォグランプの黄色い光だけで走りたい時も、もうそれが許されないのです。危険だと思います。
ブレーキランプの点灯の頻度について不満があります。これも回生ブレーキに関する法規制のためセレナの問題だけでは無いのですが、アクセルオフだけでも頻繁に点灯するため、従来の感覚だとやたらにブレーキを踏んでいるような錯覚を後続車に与えてしまいそうです。ただこれは、私を含めて皆が新しい感覚に慣れないといけないのでしょうね……たぶん。
次もセレナに限らないのですが、カーオーディオの後付けもナビを考えると難しいです。スピーカーだけは交換しました。個人的には、フロントのツィーターを高い場所(ドアミラーの内側あたり)に持ってくるだけでも、満足度は全く異なると思います
メーカーオプションのナビにも不満があります。道案内の機能には不満はありませんが、物理的なキーがほぼ無くなりタッチパネルで操作するようになったことです。タッチパネルはカサカサの指では反応が鈍いこともあり、これは大きな不満です。歳をとるとカサカサになりやすいので、年配者には老眼と相まってストレスとなると思われます。またスマートフォン的な操作感覚となったため、以前に出来ていたこと(今も出来ることが多いのですが……)の操作画面までたどり着くのに、慣れが必要と感じています。また、CDやDVDのドライブが装備されなくなったことも大きなマイナスポイントです。CDを手軽に再生できなくなるのは残念です。解決策として、市販のコンバーターなどを利用して全てをアナログで対応することにしました。これで、CDやDVDだけでなく、ウオークマン(デジタルもカセットテープも)などにも対応となりました。ただ、小さいウオークマンは別として、CD・DVDプレーヤーをどこに設置するのかが問題となっています。
そしてまた、これも最近の傾向ですが、スペアタイヤを積んでいないことです。バーストなどパンク修理キットでは対応できないこともあるので、スペアタイヤがあると安心なのですが、C27のガソリン車と異なりスペアタイヤを装着することは不可能でした(未確認ですが、C28もガソリン車だと装着出来るかもしれません)。
キャップレスの給油口は、個人的には使い勝手が悪いです。満タン給油の時には、やはり昔ながらの給油口が使いやすいと感じます。
個人的な好みかもしれませんが、ワンタッチウィンカー(コンフォートウィンカー)にストレスを感じます。しかしながら、これを便利だと思う方が多いことも理解できるので、C27の様にOFFできる機能があれば良かったなと思います。
最小回転半径は5.7mです。C27のハイウェイスターと変わりませんが少し大きすぎると思います。
そして内外装のデザインもちょっと苦手です。外装は街中で見慣れるまでは少しキワモノに感じました。ただ世の中の車全体のデザイン傾向が大きな変化を迎えているように感じるので、その新しい傾向に沿ったデザインだなと感じています。内装は近代的で上品な空間なのかもしれませんが……運転席については、自動車のコクピットというより、家具を配置した部屋という感じです。車好き、運転好きとしてはコクピットであって欲しかったです。まぁ、好みの問題なんですがね。
細かいところでは、e-ペダルのスイッチが都度にリセットされることも気になっています。走行モードについても都度にリセットされてしまいます(ECOモードを普段使いとしているため個人的には問題がないのですが……)。e-ペダルと走行モード、ともに前回の状態を保持できれば良いのにと思います。また、走行モードのスイッチの設置場所については、もう少し運転中に操作の容易な場所にあると良かったです。
気になることとして、高速道路のジャンクションのコーナーリングなど、ちょっとした時に車の重さを感じるかな?
短所というか当然のことではあるのですが、モーターによる大きなトルクを楽しんで運転していると、タイヤの消耗がそれなりに激しいです。加速の良さとトレードオフなのでしょう。
あと……、ドライバーが車から信用されていないなぁと感じるような装備が多々……、シートベルトを外して運転席のドアを開けたままバックしていると自動でPに入ること(駐車時など……ドアを開けて直接に後ろや側面を目視してバックしたい時に不便を感じています)、Pに入れないと後席のドアを開けることができないことなどです。
●追記(令和6年12月31日)
C28はタイヤサイズがC27と異なるので、スタッドレスタイヤとホイールは買い直しとなりました。スタッドレスタイヤはヨコハマのアイスガード7を入れました。ホイールはDIANELLA(ディアネラ)D21です。
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ホイールが変わると車の印象もずいぶんと変わります。夏タイヤは90周年記念車のスモーククリアアルミホイールの黒系なので、それとは全く異なるディアネラD21の銀系で繊細なデザインのホイールもまた雪みたいで魅力的です。スタッドレス用のホイールとしては少しお高く感じました(当方の懐事情的には……)が、頑張って良かったです。まぁ私のセンスでなく、タイヤ屋さんのナイスなセンスのおかげだったりします。
また、2,500km(距離に特段の意味はありませんが)ほど走った時点でモーターオイルを交換し、インパルの添加剤ADD1201を入れてみました。エンジンオイル添加剤のADD1202のような体感はありませんでしたが、元のe-Powerの振動に不満が無かったためだと思います。また、ガソリン車では効果をそれなりに体感できたADD1202ですが、今回は1,000km点検以降ずっと使っているので、初めから入っている状態といった感じで、e-Power車での使用前後の比較はできませんでした。ADD1201は20,000kmごと、ADD1202は5,000〜10,000kmぐらいごとの交換を考えています(その時の懐事情によります……)。
さて、C27後期型セレナと入れ替えとなった新車購入のC28型セレナですが、お隣さんには気がつかれることはありませんでした(C27前期型からC27後期型に買い替えた時も気がつかれませんでしたけど……)
もちろん、リップスポイラー(フロントプロテクター)と外装の小物パーツ(サイドアンダーアクセント)を後付けで装着したぐらいでは、全く気がつかれることはありません。
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……まぁ、車に興味の無い普通の人は気がつかないよね、やっぱり。
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