R32のリフレッシュ 3 



 平成もあっという間に22年となってしまい、それももう12月です。元年式のウチのR32は・・・車齢も約20年となり、人で言えばもう成人式です。以前は、10年を越えた車は古くて故障の可能性が高いとのことで毎年の車検なんて時代もありました。また、かつては(車検との兼ね合いもあり)10年を越えた車は買い換え時かなという風潮もあったと思います。そして更に今年はエコカー補助金で多くの古い車が廃車になったことと思います。個人的には車の使用方法によっては、古い車のリユースも充分にエコだと思うので、エコカー補助金というのは少し抵抗があったり、古い車への重課税の政策には疑問があったりします。但し、景気のことを考え、新しい自動車への購入補助(買い替・消費促進)と捕らえれば、それはそれで納得ではありますが、そうなるとエコロジーという名前でなくエコノミーという名前にして欲しいと思います。
 お・・・思わず愚痴が出てしまいましたが、昨年のリフレッシュ2(ボディの全塗装とフロントシートの交換)に引き続いて、今年も少しリフレッシュ作業を進めました。今回は足回りです。前回の足回りの交換は平成13年でした。もう9年も前ですねぇ・・・10年一昔・・・


●ショックアブソーバー交換
 いや、もうずっと気にはなっていたのですよ、抜け具合が。でも他にいろいろと手を入れていたので、ようやく交換しましたという気持ちです。前回は純正のアブソーバー&スプリングからタナベのサステックダンパー&CVSスプリングのセット物に変更しましたが、今回はアブソーバーだけの交換です。お値段の安いカヤバの「NEW SR」です。今回の交換にあたって、ネットや本で軽く調べてみたところ、GT-RでないR32スカイラインの社外ショックは9年前に比べて激減しているように感じました。そんな中、車高調にするか、減衰力調整機能をどうするかとかも悩みましたが、おそらく頻繁にはイジらない・・・というか、年に1回でも調整すればマシな方かもしれません・・・なので、「純正より少し硬くて、ピッチやロールが抑えられ、乗り物酔いを減らせるようなモノ」で充分かなと考えました。そしてコストパフォーマンスの非常に高いカヤバのNEW SRにしたのでした。この製品なら、純正とそんなに違いは無いでしょうから、限界付近でのコントロール性も似たようなもので限界そのものも似たようなものだろうと考えました。プリンスのディーラーのメカの人もそう言っていましたしw・・・まぁ、走り重視というよりかは純正の代替品的存在かなと。でもナント言っても部品単体のお値段は1台(4本)で約2万円! ネットで調べると定価44,100円、実売価格は2.5万〜3万円。いつもお世話になっているディーラーさん、頑張ってくれたようです、とっても助かりました(・・・と思っていたら、後に、請求まちがいだったとの連絡があり、追加の請求がきました。結局部品代は定価の1割引程度でした。まぁ、ディーラーなので値引きはあまり期待していなかったのですが、安いと喜んだ後だけに少しガッカリです)。その他ダストカバー等の消耗品を数点ほど交換して、交換工賃は42,000円でした。スプリングは前回のタナベのCVSスプリングをそのまま使用しています。
 

●平成22年12月12日
 ショック交換後、とりあえず慣らしで100kmほど走ってみました。第一感想を記しておこうと思います。
 基本的に抜けたショックと新品とは天と地との差があり、加速やブレーキ、コーナーリング中、いずれの安定感も非常に高くなりました。特にコーナーリングで違いを感じ、同じカーブでも恐怖感が違います。ゆっくり走っても高速道路を走っても気持ちよさが違います。また乗り心地に関しては、首都高速道路の継ぎ目からのショックなどもあまり気にならない程度の硬さです。基本は純正プラスαって感じで、「高速道路を主体とした長距離ドライブ」という自分の使用目的には最適な感じです。ただ限界での挙動やコントロール性はまだわからないので、その辺りが気になります(まぁ、純正や今の状態とそんなに違いは無いと思われます)。
 しかし、現在の状態で少々気になる点もあります。急に大きめの入力を行った際、時々ですが、縮んだアブソーバーの戻りの動作がスムーズでないことがあることです。なんか引っかかりを感じるというか、溜まってた力が少しのライムラグを伴って急にポコンと抜けるというか・・・。この「少しのタイムラグ」と「急にポコンと力抜ける」という2点は、これが限界付近で発生した時(横滑りしてしまった時に修正舵を充てている最中や回復動作中)の影響が特に懸念されます。危険回避の為の急制動後に続けてハンドルによる回避行動を行う場合なんかも・・・。もちろん安全運転と危険予測でこういった状況に陥らないことが非常に重要ですが、それでもイザという時の為にコントロール性が重要だと思っています、個人的には。そしてこれはもう少し慣らしが進んだら解消する問題なのか、コストの制約でこの程度のものなのか、今後しばらく様子を見たいと思っています。
 まぁ、上段で少し大げさな雰囲気で気になる点を書きましたが、実際には若干気になる程度で、普通に乗る分には気にしなくても良いと思います(値段を考えたらこれでも充分以上に納得なんですけどね〜)。そして、
古い車を含めて非常に多くの車種に対して安価なアフターパーツを提供し続けて下さるカヤバさんには感謝しなくてはならないと思っています。特にショックアブソーバーは消耗品なので、安価で継続生産して頂けることはありがたいことです。



●ホイールアライメント調整
 アブソーバーの交換と同時に、ホイールアライメントも調整してもらいました。前回の足回りの交換時にはお店の人の意見でスリップだけだったのと、長年の使用でハンドルのセンターが少しずれてきたりしていたので、今回きちんと調整しようと思ったのでした。結果は多少の調整が入っていました。まぁ、普通の運転にはそんなに気にすることはない程度でしたが。
 調整後の感想ですが、直進では、ピシッと筋が通った感じに復活です。コーナーリングではショック交換との相乗効果でしょうが、やはりハンドルとスムーズに連動して曲がる感覚が気持ち良いです。例えるなら、きちんとアイロンのあたったシャツに着替えた時のような気持ちよさです。
 たぶん、この新しい状態に慣れてしまうと、すぐにそれが普通になってしまうのでしょうけど。


●その他
 プラグ交換しました。純正から純正です。純正の白金プラグは10万kmが交換の指定となっていますが、中古で購入した車両ですので、少し早めに交換しました。こちらも気になっていた部分ですので、これで安心です。現在のペースですと、次の10万kmなんていつになることやら・・・って状態です。
 またエンジンオイルとオイルフィルター、エアフィルターも交換しておきました。そしてついでにラジエターの防錆効果を期待してワコーズのクーラントブースターをラジエターに入れてみました。





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